飲食店オープン時の大切さ
これから、飲食店を始める方のために。
どの飲食店開業サイトでも書かれていますが、やはり先ずは、自分のウリ、いわゆるコンセプトを考える訳ですが、とにかくお客様が喜んでいる『絵』を浮かべながら、絶対の自信のあるものだけを提供するという事がとても大切です。
要は、色々とメニュー数を増やして、より多くのお客様に対応しようとするのではなく、自信作で喜んで頂ける事だけを考えるという事です。
ちょっと下衆な言い方をするならば、アレやコレや種類多くやればやるほど手数か増えて手間がかかり利益が出しにくい。
もし、メニュー数を増やしたいと思うときは、少しづつテストとテイスティングを重ねながら、ご贔屓のお客様に味見をしていただいたり、あえてテストメニューとして提供しつつ地域のニーズも含めメニューに取り入れていくべきです。
同時に、それを誰がどの様にサービスしてどの様なお客様をターゲットにするかを考えることで、凡その販売価格が決まってきます。(人件費や漆器、量が決まり始めるので)
販売価格が決まり出すと、サービス導線や段取りをいかにスムーズに行えるかを考えた、お店のレイアウトが決まります。
例えば、ウリとなったものが、サラダだとしたらどの様なお皿で有れば食べ易く、テーブルのサイズと合い、見ていて綺麗な、そしてサービスし易く、下げやすく、洗いやすく、重ねても収納しやすいものかを考えて、テイクアウトするのか?する時にはコンパクトで食べやすいか?など考慮して一つずつ不安要素等を埋めて、一日何食売れば初期投資、人件費、光熱費、家賃を賄う事が出来るかをシュミレーションしていきます。
それによってはイートインを一切せずテイクアウトのみで始める事も良いかと思います。(イートインには厨房以外の店内の掃除、スタンバイ、グラスや漆器など、お客様のいらっしゃる時間、お客様のいらっしゃらない時間両方で人件費や初期投資が必要になるゆえ)
そしてレイアウト、これはほとんどの料理人、サービスの経験者が考えないのですが、オープンしてから、「ガステーブルはこっちの方が良い、冷蔵庫はこっちの方が」などとなったとき、またもう一つ冷蔵庫が欲しいとなった時などの為に、ガス、水道の立ち上げ(床から這い出てきているガス管や水道管などの事)、コンセントの差込口を可能な限り、そして決して邪魔になったり漏電したりしない様に予め工事して準備しておいた方が、後にもし改装しようとした時に予算はウンと少なくて済みます。
ちなみに、コンセントは一般的に15Aの100Vや125V のものが多くみられます。(コンセントの差込口に記載してあります)これは、よく差込口が二か所あるコンセントが多いのですが、仮に15Aで100Vと記載されていたら二つ合わせて1500wですのでこれをこえるとブレーカーが落ちたり、発熱して火事になる可能性があるので気を付けて各電気機器の消費電力を確かめて配置や配線に気を付けなければなりません。
レイアウトでもう一つ、「掃除がしやすく、ゴミが溜まりにくい」構造にすること。
床掃除の際に水を流しやすく、水ハケの良い床にしたり、角にゴミが溜まりにくい、もしくは掃除が出来るようになっていた方が、余計な害虫やネズミが出にくくなります。(虫が出たりするとお客様が帰ってしまったり、来ていただけなくなってしまう事もあり、その都度害虫駆除業者にお願いしたり、大掛かりな掃除をしたりサービスには関係のない無駄なコストがかかりますので要注意)
以上の様に、常にカウンタープランをオープン前から打ち立てていく事が、成功への一歩です。
そうすれば、「あ~、こんなはずじゃ無かった」「もっと、こうしておけば良かった」などあとの祭りにならなくて済みます。
本来は「悲観的に立案し、楽観的に対処する」事が一番望ましい考えですが、多くの人が「楽観的に計画して、事が起こると悲観的になる」ことがほとんどです。
何時でも、不測の事態考慮して、心の良いバックヤードを設けていれば、腹も座り、怖いものが消去され、悪いことがやってこなくなります。
平和ボケの日本人と言われない様にしっかりと前進して行きたいものです。