糖類のメリット&デメリット
注記:ボツリヌス菌(嫌気性菌)とは、低酸素(真空パックなど)の条件下で毒素(ボツリヌストキシン) を作り出す ことにより神経麻痺性の中毒症状を起こす可能性がある。熱に強く耐性があり、特に芽胞菌が悪さをする。自然界のあちこちに存在し、はちみつ、黒糖、コーンシロップ、井戸水、自家製野菜ジュースなどにも混入していることもある。特に11か月未満の乳児に於いては重篤な症状を起こすので、厳重注意すべき。
メリット | デメリット | |
黒糖 | ◦フェニルグルコシドによって コレステロールの上昇を抑える 働きあり ◦カリウムが豊富、むくみ予防 ◦オリゴ糖(ラフィノース)が含ま れている | ◦ボツリヌス菌が混入している 可能性あり (はちみつ同様) ◦一歳児未満の乳児が摂取すると、 乳児ボツリヌス症になる 可能性あり。 ◦人工透析などされている方などは 高カリウム血症の危険あり。 (ほとんどの食材にも含まれて いるので料理や含有量に注意を) ◦他の糖類同様、高カロリー なので必要最小限が基本 |
甜菜糖 | ◦オリゴ糖を含んでいるので、 上白糖 よりお腹にやさしい。 ◦上白糖より血糖値の上昇が 緩やか。 (GI値:65) | ◦日本以外で栽培された甜菜には、 遺伝子組み換え甜菜の使用 されている可能性がある。 ◦日本栽培で無農薬の甜菜を 使用して造っている甜菜糖を 選んで使うことが 一番望ましい。 (農薬を使用している 甜菜が多いため) ◦他の糖類と同様、高カロリー なので必要最小限が基本 |
はちみつ | ◦殺菌効果により口内炎に対しての 治癒効果があるとされている。 ◦含まれているビタミン類により 美容効果の期待が持たれて いる。 ◦グルコン酸、トリプトファンが 含まれている。 ◦非加熱のはちみつが良い。 (有効成分が極力多く残ってい るため。名称=PUREはちみつ もしくは、純粋はちみつ) | ◦黒糖と同じく、稀に ボツリヌス菌が混入している 可能性があり、 ◦一歳未満の乳児が摂取すると 乳児ボツリヌス症に掛かる 危険性がある。 ◦花粉やハチの分泌物により アレルギー反応を起こす 可能性がある。 (疑いがある方は検査必要) ◦体に良いとされる成分が熱に弱い (60℃位までとされている) ◦他の糖類と同様、高カロリー なので必要最小限が基本 |
ココナッツ シュガー | ◦GI値が他の糖よりもかなり 低いので、血糖値の上昇が 緩やか低GI食品とされている。 ◦他の糖よりもミネラルが 豊富で、ビタミン、 グルタミン酸アミノ酸などの 栄養素も含まれている。 | ◦果糖(フルクトース)の割合が 多いため、肝臓への負担が懸念視 されている。 ◦価格が他の糖類に比べ高い。 ◦他の糖類と同様、高カロリー なので必要最小限が基本 |
メープル シロップ | ◦他の糖類より比較的、 カロリーとGI値が低い。 ◦はちみつ同様、ミネラルや ビタミンなどの栄養素を含み、 カルシウム、カリウム、 マグネシウムははちみつより 多く含む。 | ◦アレルギーを起こす可能性は低い ものの、0(ゼロ)ではないので、 注意が必要。 (離乳食などお子さんに与える際は、 少しずつ) ◦はちみつ同様、乳児には極力 与えない方が良い。 (現段階の研究上では) ◦常温保存だと水分が多いため カビが生えるので、開封後 冷蔵庫保存を要する。 ◦他の糖類と同様、高カロリー なので必要最小限が基本 |
アガベ シロップ | ◦GI値が他の糖よりもかなり低い ので、血糖値の上昇が 緩やかで、低GI食品と されている。 ◦イヌリン(水溶性食物繊維)が 直接大腸まで届き、善玉菌 の餌になり、腸内環境を整えて くれる。 ◦香りや味のクセが少なく 料理に使いいやすい。 | ◦フルクトース(果糖)の割合が、 他の糖と比べかなり多く、 肝臓への負担が大きく、 またAGEs(終末糖化産物) を産出しやすく過剰摂取には 注意が必要。 (糖尿病、中性脂肪による 動脈硬化症など) ◦他の糖類と同様、高カロリー なので必要最小限が基本、 そして適度に。 |